唯心会の剣道日記

私たちは滋賀で活動する剣道の稽古会です。大人から子供まで共に剣を交えることで、心豊かな人間形成を目指し、日々の稽古に取り組んでいます。

文化の日

11月3日

ゆずと散歩する河川敷の草がきれいに刈られていました。
そこにススキが1株残ったままに。
草刈人の粋な計らいに腰を下ろし。
しばし秋の夕暮れを堪能させてもらいました。

ずいぶん昔こんな事がありました。
職場での体験学習。
講師の先生を招き焼き物に挑戦。
どうせなら実用的な物をと。
お皿や花瓶。
泡がきめ細かくなると聞いてはビールグラスと。
みな思い思いの作品を作りました。
そんな中。
上手く完成できなかったA君。
見かねた先生が手を貸し修正も。
どこでスイッチが入ったのか。
指導そっちのけで制作に没頭し。
原形とどめぬ手のような皿のような物が出来上がりました。
見ていたA君勇気出し。
先生これは何ですかと尋ねると。
オブジェよと一言…
その後2分53秒ほど呆然としていたA君に。
声をかけることもできませんでした。

剣道には残心という言葉があります。
打突後の気構えと心構えを言います。
心の残し方には人それぞれございますが。
日本文化を継承する剣道人として。
少しでも子供達の心に残る稽古ができればと。
今日も袴の紐を締めながら。
心を引き締めるのでありました。
礼。