唯心会の剣道日記

私たちは滋賀で活動する剣道の稽古会です。大人から子供まで共に剣を交えることで、心豊かな人間形成を目指し、日々の稽古に取り組んでいます。

花冷えⅡ

3月27日

娘が拾ってきた。
折れてしまった桜の小枝。
小さな花瓶にいけ。
水をやり。
日向に置いたりと育てていると。
蕾から可愛い花びらが顔をのぞかせ始めました。

樹木の生命力とほんの少しの優しさで咲いた一輪の花。
そのまま道端に落ちたままであったなら。
咲くことのなかった一輪の花。

剣道に限らず。
数々の大会が中止され。
目標を見失いかけている子供達。
4年に一度の五つの輪も。
延期されることが決まりました。

そのまま道端に落ちたままであったなら。
咲くことのなかった一輪の花も。
ほんの少しの優しさと。
水と太陽の力を借りて。
見事に花を咲かすことができました。

だから今できることを精一杯。
大会や錬成会のないこの時期を。
どのように過ごすかで。
やがて咲く花も違ってくると思います。
心の持ち方一つで。
逆境を好機に変えることができる。
抜けないトンネルもなければ。
明けない夜も止まない雨もありません。
必ずやってくる明日に向けて。
一歩一歩。

ぴえん

3月20日

彼ら彼女らに何かしてあげることができただろうか。
彼ら彼女らにもっと何をしてあげることができたのか。
そんなことを自問自答しています。

暖かな日差しに西風吹く中。
今日は唯心会の卒業生へのお祝い会を行いました。
例年であればお祝い稽古会というところを。
今年はコロナの影響で。
公園でみんなで遊び。
みんなでお菓子パーティーを行い。
みんなでお祝いする会となりました。
最後に整列し卒業生を送り出したわけですが。
大きく成長した彼ら彼女らの背中に。
頼もしさ半分 寂しさ半分といったところです。
唯心会は自由参加の稽古会です。
だからいつもは無理は言いません。
でも今日は卒業生達よ。
必ず稽古に来なさいよ。
絶対稽古に来て欲しい。
君たちの成長した姿を。
後輩達の成長した姿を。
あの道場で共有しよう。

日も陰り。
いつの間にか風がやんでいました。
太陽が明日の準備に入る頃。
唯心会のお祝い会も終焉を迎えます。
それぞれの帰路への道筋は。
新しい未来への第一歩。
明日の朝日も。
君たちの希望の光筋となりますように。
私もまた。
道場の未来を背負い頑張りたいと思います。
卒業生達よ。
卒業おめでとう!
これからもよろしく!
梅桃。

イニシエ

3月17日

通勤途中にある温度計は零下二度。
忘れかけていた突き刺さるような冷気が体の温度を一気に奪います。
次第に足の感覚もなくなり。
息遣いだけが白く消えていきます。

火曜の朝に40分ほど行われる稽古会。
おそらく今日が最後になるのではということで。
顔を出させてもらいました。
いつもの先生方を含め5人での回り稽古。
一本一本を惜しむようにぶつかります。
気がつけば寒さも忘れ。
唯々無心に技を出す。
上は70代から下は30代の先生方。
職場も違えば立場や肩書も様々です。
しかし一度剣を交えれば。
師弟の差はあれど一本を求め凌ぎを削る一剣士。
それが剣道の魅力かなと思います。

先生方を送り出し。
祭りの後の道場は。
静寂を取り戻します。
誰もいなくなったはずの道場に。
確かに感じる先人達の息遣い。
稽古とは。
古を考えること。
則ち長年培われてきた先人達の教えを学び練り上げることです。
ここでの稽古では。
そんな剣道の原点を教えられた気がします。
先生方ありがとうございました。
また鍛えてください。
礼。

自立

3月15日

春なのに お別れですか
春なのに 涙がこぼれます
春なのに 春なのに ため息またひとつ
などと口ずさみながら柏原芳恵は今頃どうしているだろうかと思う今日この頃。

桜の蕾は膨らみ。
畦道にはいつの間にかつくしが背比べを始めました。

昨日は中学校の卒業式。
規模は縮小されましたが心温まる式であったと聞いています。
唯心会からも5名の卒業生が巣立ちました。
彼ら彼女らとは本当に色んなところに行かせていただきました。
それもみな今となれば良き思い出です。
高校では見事に別々になってしまうけど。
それは君たちが自分の道を歩み始めた証です。

春の日差しを浴びて。
土筆は競うように天に向かって伸びていきます。
もうじき桜の蕾も綺麗な花を咲かすことでしょう。
君たちの新たなるスタートにも。
順風が吹きますようにと心から願っています。
先生も寂しい気持ちを力に変えて。
君たちに恥じぬよう稽古を積んでおきます。
唯心会はみんなのものだから。
いつでも遠慮なく道場に来るんだよ。
卒業。
おめでとう!

chidori

3月8日

昨今巷のTVショーを見てますと。
クセがすごい なんてコメディアンの方が言われているのをよく聞きますが。
昔から なくて七癖あって四十八癖 と言われますように。
人には多かれ少なかれ癖というものがございます。

最近ジャージ姿で竹刀なんぞ振っていますと。
改めて何と自分勝手な素振りをしていたのかと気付かされてしまう始末。
左拳の親指の付け根がお臍様から寄り道したり。
右手右肘右肩にずしりと力が入っては。
刃筋があちらの方に向いてしまっています。
これじゃいけねぇと。
もういっぺん基本通りに振り直すも。
ぎこちのないことこの上なし。
いかに普段からいい加減なことをしていたのかと反省しております。

けどこれは剣道だけじゃないのかもしれませんね。
なくて七癖と言いますが。
人を不快にさせたり。
テメェの事しか考えてないような癖はいけません。
せっかくできた時間なんで。
有効に使おうじゃありませんか。
たまにぁ歩いてきた道を振り返り。
落とし物や拠り所をやり過ごしてないかよーく見ておくんなさい。
親子の時間。
大切な人との時間を紡ぎ直すのもいいかもしれません。

それじゃあ私も筋トレでもして。
子供の元に戻ろうと思います。
乱筆乱文。
癖のある文章失礼いたしました。
これにて。
御免。

心・技・体

3月2日

武道を志す者であれば一度は聞いたことのある言葉でしょう。

先日やはり我慢ができなくなり。
先輩が指導に携わっておられる道場へ出稽古に。
その道場も同日が稽古中止期間前の最終日であったことから。
先輩の「全員面つけて基本から一緒にやるぞ」の掛け声に。
望むところやと意気揚々と面を付け。
中高大学生の列に身を置くも。
切り返し3本目辺りで息が切れ。
小手胴辺りで足にきて。
応じ技の頃には限界が近づいていました。
早くこいこい休憩タイムの思い虚しく。
そこから打ち込みと相がかりが始まります。
万事休すと思ったその時。
奇跡が起こったのです。

無駄な力が一気に抜け。
動かず動じず。
最小限の足運びで。
相手を動かし機会のみを狙う。
そうあの頃培った超省エネ剣道が蘇ったのです。

思い起こせば二十数年前。
丸坊主頭でしごかれまくった地獄の日々。
そんな中あみ出されたのが。
サボり…いや超省エネ剣道なのです。
当時の後輩達は今だに言ってきます。
先輩には稽古のサボり方を教えていただきました!と。
可愛い後輩達です。

人間って計り知れないですね。
地獄の日々は良き思い出に。
一度身についたテクニックは財産に。
元気であれば体は覚えてくれている。
まさに。
心・技・体
ちょっと意味は違うけど。
色んな見方があってもいいでしょう。
だって人間だもの。
みつお。

尾崎紀世彦ヒット曲

2月29日

そういやおじいちゃんが乗ってた車。
トヨタのコロナやったなぁ。
なんてことを思い出しながら。
学校も稽古もなくなった子供達とのんびり過ごしています。

そんな今日は平年にはない1日。
みなさん1年は何日ですか?
365日?
実は365.24…日なんですって。
これは地球が太陽の周りを一周する時間です。
4年経つと約366日。
だから今年は2月29日まであって閏年となるわけです。

そんな普段にはない特別な日なので。
モヤモヤするのは今日だけにして。
明日から素振りにランニングに体力錬成でも頑張るかな。

ちなみにコロナとは太陽の周りに見える散乱光のことでもあります。
コロナにも色々ありますが。
1日も早く燦々と輝くお日様のもと。
子供達が元気一杯。
走り回れるような日が来ることを祈ります。
それまで君たちも剣道のことを忘れず。
精一杯努力しておくんだよ。
では。
また逢う日まで