唯心会の剣道日記

私たちは滋賀で活動する剣道の稽古会です。大人から子供まで共に剣を交えることで、心豊かな人間形成を目指し、日々の稽古に取り組んでいます。

感謝

2月27日
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今日は。
風がビュンビュン吹いています。
ある人にとっては向かい風であったり。
追い風であったり。
寒く感じたり。
春の足音と感じたり。

唯心会はこの2月で5周年を迎えました。
思い起こせば。
始まりは北風凍る真冬の道場。
6人ばかりの子供達と始めた稽古は。
寒さ重なり寂しさも。
それでも一度稽古が始まれば。
剣道ができる喜びをみなで分かち合うことができました。

新参者はよく思われず。
冷たくされることもあったけど。
その数倍。
暖かく接して下さる道場や。
仲間がいて下さったことに。
どれほど救っていただいたか分かりません。

巣立っていった仲間達。
全国大会出場の紹介記事の出身道場に。
唯心会の名前が記載されていたこと。
それも凄く嬉しかったけど。
共に学んだ剣友が。
大きな舞台に飛躍して。
なおも高みを目指してくれていること。
指導者としてこれほどのご褒美はありません。

まだまだ。
ヒヨッコ道場ではありますが。
これまで唯心会に関わって下さった全ての方のおかげで今があります。
本当にありがとうございました。
今後とも。
ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致しますと申しつつ。
また一緒に剣を交えさせていただける日を心待ちにしています。

この先。
色んな風吹くこともあろうかと。
身を任せ。
自分らしく。
唯心会らしく精進したいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
礼。

春待ちわびて

2月11日
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ホンマやったら。
今日は大きな大会があった日。
でもなくなってしまったので。
朝から犬の散歩して。
洗濯干して。
洗車して。
ずーっとできてなかった庭の手入れして。
休日のお父さんしてみました。

洗車と草引きで体がやられたので。
昼飯はやよい軒ですき焼き定食飯3杯。
十二坊温泉で体を癒しました。

そういや。
雑草を抜きまくってた時のこと。
根こそぎいってたら。
その土の下。
緑の何処かで見た顔がちらほら。
いつもの春に記憶を戻すと。
可愛い背比べ。
そう。
もうつくし君が。
春を待って土の中で準備をしていました。

自然の営みは。
コロナや世間の喧騒に関係なく。
揺るがないルーティンを。
粛々と繰り返します。
目の前の苦楽に一喜一憂我々も。
学ぶべきこと多しとそっと土をかけ直し。
しっかり春の準備をしたいと思います。

見えないけれど。
春は確実に。
もうそこまで。
今できることを粛々と。
我慢の冬を乗り越えて。
新しい春に向い。
レッツラゴー!

テイクオフ

2月6日
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稽古ができなくなったので。
外を走ってきました。
途中自転車ガールに追い抜かれ。
しばらくすると緩やかな坂。
一歩一歩前に前に。
そうしたら先程抜いて行った女の子。
自転車を押して歩いています。
彼女を左目に追い越して。
どうにかこうにか10キロを走り切りました。

思い出したのは。
うさぎとかめ。
ぴょんぴょん速いウサギさんと。
のろのろ歩むカメさんの競走の話。
カメを置き去り油断したウサギは昼寝をします。
それをコツコツと歩みを続けたカメさんが追い抜いて。
やがては先にゴールする。
油断禁物。
コツコツ努力を積み重ねることの大切さを説いたと思っていたお話に。
もうひとつの解釈があるのをご存知でしょうか。

それは。
この一羽と一匹が何を見ていたのかというお話。
ウサギは遅れをとったカメを見て。
カメはひたすらゴールを見続けます。
よーいドンでは2人ともゴールを目指したはず。
しかし。
真意を見失ったウサギさんは。
目標に向かい唯々歩み続けたカメさんに負けてしまいます。

昭和のドラマ堀ちえみ
ドジでノロマなカメさんも。
夢を追い続け。
諦めなかったからスチュワーデスになれました。

稽古はできなくなったけど。
剣道の真意は人間形成。
平常心是道を心に刻み。
今できることを頑張ろう。
人は人。
自分は自分。
すべきことを見失わず。
正しい努力を積み重ねよう。
そして子供達よ。
大空へ翔け!

豆を喉に詰めないように

2月3日
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延期開催が予定されていた。
県下最大規模のびわこ少年剣道大会の中止が決定しました。
まずもってギリギリまで開催を模索して下さった。
県連の先生方に感謝申し上げます。
ありがとうございました。

目前の目標がなくなったけど。
それはしゃーないこと。
この状況でいかに頑張ることができるかが大切です。
子供達には春や夏に向けて。
たっぷりと強くなる時間がもらえたんやからラッキーやんと諭しておきました。

春といえば。
明日は立春
暦の上では春の始まりを意味します。
昔から。
季節の変わり目は邪気が入りやすいと。
立春前日2月3日を冬から春への節目とし。
邪気を祓い清め。
1年間の無病息災を祈る行事として豆をまき。
鬼を追い払い福を招き入れる風習が始まったそうです。

鬼は。
ツノや牙を生やし。
モジャモジャ頭の雷ぱんつ。
トゲのある棍棒を振り回す乱暴者。
なんてイメージを抱きますが。
きっと鬼は。
ひとりひとりの心の中にいる弱虫鬼。
ずるい気持ちや。
身勝手な心。
この節分という節目の日に。
豆を思い切りまいて。
自分の中の悪い鬼も追い出してしまいましょう。

邪気という言葉には。
人の身に病気を起こすと信じられた悪い気という意もあります。
コロナも。
人間を悪くしてしまう心の鬼も。
せーの!
鬼はーそと!
福はーうち!

おかえり

1月30日
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時間を短縮したり。
練度で分けてみたり。
何とか続けている稽古。
錬成会がなくなり。
大会も中止になって。
目標が目の前から消えていく。
下向きかけた気持ちを支えてくれたのは。
かけがえのない仲間たちでした。

学校が休みになった安息に。
道場に駆けつけてくれた高校生。
変わらない優しい眼差し。
力強くなった剣風には。
日々の鍛錬の跡が見られました。
いつも拍子木をお願いしていたお母さん。
カンカンカンと懐かしいその姿。
変わらぬ親子二人三脚。
今年こそ息子さんの勇姿が見れますようにと祈るばかりです。

しばらくお休みしていた中学生も。
お父さんと共に。
道場に帰ってきてくれました。
よく頑張ったねとかけた言葉に。
はにかむ笑顔はあの日のままだったけど。
力強くなった言葉のひとつひとつは。
君の成長の証。
本当によく帰ってきてくれました。

先生は。
君たち誰が帰ってきても。
変わらない道場であるように。
これからもボチボチ頑張っておくので。
いつでも帰ってくるんだよー
待望。

三位一体

1月20日
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小学生9名。
中学生1名。
一般1名。
計11名のみなさんが皆勤してくれた。
令和4年唯心会寒稽古。

普段は来れない曜日なのに。
習い事をハシゴして駆けつけてくれた子。
腰の痛みに耐えながら。
見学した日もあったけど。
毎日元気に道場に顔を出してくれた子。
小さな小さな一年生も。
寒さに声が出ない日もあったけど。
最後まで元気に頑張れました。
中学生の男の子。
寒稽古だからと部活の後に。
小学生と共に。
剣を交え続けてくれました。
仕事 家庭 剣道にと三つの草鞋を履いたママさん剣士。
いつもほんとにありがとう。

子供達に諭します。
皆勤賞は尊いもの。
君たちの努力に加え。
先生達の導きと。
保護者の方の見守り送迎あっての成果。
だから約束して欲しい。
必ずお家に帰ったら。
お父さん。
お母さん。
いつもありがとうと言葉に出して言うんだよ。
それともうひとつ。
この寒稽古を。
頑張ることのできた君たち自身を無駄にせぬよう。
気持ちを継続させること。
そうすれば必ず強くなります。

さぁ君達。
いよいよ令和4年のスタートです。
感謝と持続を忘れぬよう。
また明日から頑張ろう!
未来へ。

降臨

1月15日
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記憶では。
小学校の頃に一度お目にしたかなぐらいです。
苦節40数年。
エンゼルがいるかもに泣かされ続けたくちばしの裏っ側。
ついに。
黄色のキャンバス。
シルバーの可愛いやつが。
こっちを向いて手を振っていました。

金なら一撃ですが。
銀は5発かかってようやくおもちゃの缶詰に届きます。
40年で2枚なんで。
100歳くらいで達成する計算。
長生きするかペースを上げるか。
よくよく考えたいと思います。

ただ今。
唯心会は寒稽古真っ最中。
一年の一番寒いこの時期に。
集中的に稽古を行うことで。
体だけでなく心も鍛えちゃおうという。
一石二鳥のお得期間。
皆勤賞目指して頑張ろう!を合言葉に。
子供達も一生懸命稽古に来てくれています。

続く稽古。
凍てつく道場に凍える足。
吐く息白く。
折れそうな心に喝を入れ必死に頑張る子供達。
君たちの頑張り。
目標を立て。
やり抜く力。
辛い時もあるかもしれないけれど。
君たちがこれから生きていく中で助けてくれる力です。

私にも。
よい目標ができたので。
可愛いエンゼル達と共に。
100歳まで頑張りたいと思います。

継続は力なり。