唯心会の剣道日記

私たちは滋賀で活動する剣道の稽古会です。大人から子供まで共に剣を交えることで、心豊かな人間形成を目指し、日々の稽古に取り組んでいます。

心・技・体

3月2日

武道を志す者であれば一度は聞いたことのある言葉でしょう。

先日やはり我慢ができなくなり。
先輩が指導に携わっておられる道場へ出稽古に。
その道場も同日が稽古中止期間前の最終日であったことから。
先輩の「全員面つけて基本から一緒にやるぞ」の掛け声に。
望むところやと意気揚々と面を付け。
中高大学生の列に身を置くも。
切り返し3本目辺りで息が切れ。
小手胴辺りで足にきて。
応じ技の頃には限界が近づいていました。
早くこいこい休憩タイムの思い虚しく。
そこから打ち込みと相がかりが始まります。
万事休すと思ったその時。
奇跡が起こったのです。

無駄な力が一気に抜け。
動かず動じず。
最小限の足運びで。
相手を動かし機会のみを狙う。
そうあの頃培った超省エネ剣道が蘇ったのです。

思い起こせば二十数年前。
丸坊主頭でしごかれまくった地獄の日々。
そんな中あみ出されたのが。
サボり…いや超省エネ剣道なのです。
当時の後輩達は今だに言ってきます。
先輩には稽古のサボり方を教えていただきました!と。
可愛い後輩達です。

人間って計り知れないですね。
地獄の日々は良き思い出に。
一度身についたテクニックは財産に。
元気であれば体は覚えてくれている。
まさに。
心・技・体
ちょっと意味は違うけど。
色んな見方があってもいいでしょう。
だって人間だもの。
みつお。