島旅奮戦記

８月７日

家内と私と息子3人にあてがわれたのは。
30畳の大広間でした。
今思い起こせば。
その時から既に戦いは始まっていたのかもしれません。

当直明けの明石海峡大橋。
空と海の青さに吸い込まれるように。
私たちは淡路島の地に足を踏み入れました。
第70回近畿中学校総合体育大会剣道競技。
会場体育館での前日練習を終え。
一路宿舎へ向かいます。
紫陽花と刻まれたルームキー。
大きな引き戸に胸が躍ります。
広い玄関で靴を脱ぎ。
襖を開けると。
それこそ踊り狂えるほどの広さの大広間。
何かの間違いかと思いつつ。
見渡すと隅には。
確かに布団が３つ積み上げられていました。
3人30畳テレビなし。
恐る恐る開けた押し入れには。
おびただしい数のお膳が積み上げられていました。
ここ宴会場やんとは誰も言わず。
静かに戸を閉め。
風呂。
飯をたらふく食う。
寝る。
この３つを行い朝を待ちました。

大会当日。
会場は保護者一名しか入れないので家内に任せ。
私は。
息子が整列している頃。
ひまわりの整列に囲まれ。
家内の行きたかった神社で手を合わせ。
息子が戦っている間は。
近くのスーパー銭湯で。
腰痛との戦いに。
ジェットバスで応戦していました。

結果。
私の腰痛は少し癒えましたが。
息子は初戦。
一本ずつ取り合い延長の末。
力尽きたと聞きました。

息子よ。
ええ勉強したな。
たくさん応援もらったな。
だから。
更に強くなれ。
俺も精一杯協力するわ。
息子よ。
良いところに連れてきてくれてありがとう。
感謝。