唯心会の剣道日記

私たちは滋賀で活動する剣道の稽古会です。大人から子供まで共に剣を交えることで、心豊かな人間形成を目指し、日々の稽古に取り組んでいます。

約束

9月23日
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娘にどう伝えようか。
数日前に全日本都道府県対抗少年剣道優勝大会の中止を知った時の。
私と家内の思いです。

コロナの感染拡大により当県にも緊急事態宣言が発令され。
もう1ヶ月近く稽古を行えていません。
そんな中。
日々の素振りのモチベーションが都道府県対抗でした。
私も。
全国の選抜チームと戦うための準備をと娘に発破をかけていました。

そして今日。
正式に開催地である大阪府剣道連盟及びお世話になっている滋賀県剣道連盟の先生方から。
中止決定通知の入った封書が届きました。

これを機に。
意を決し。
私は娘に大会の中止を伝えました。
ソファーに座っていた娘は。
こっちを向き。
少し眉をひそめ。
ぴえんと言いました。
そして残念そうな顔をしました。
私は。
娘なりの。
県予選を勝ち上がり掴み取った代表の座への思い。
強き剣友達と共に戦うことのできる喜びを。
感じました。
そして。
少しの沈黙の後。
視線を外した娘の口から。
串カツ食べたかったのになぁ。
とポロリ。

そっちかーい!

わかるっ!
大阪ゆうたら串カツやもんな。
だから娘に約束しました。
もう少しコロナが落ち着いたら絶対串カツ行こなって。

もうね。
ここまで来たら。
いちいち落ち込んでたらぴえんも足りんくなる。
そやし次の楽しみ見つけて頑張ろーっと。

追伸。
可愛い娘には。
おやつに食べていた株式会社Seihyoのメロンフロートを少しあげておきました。
美味。

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寂寥の思い

9月17日
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真っ白な衣装に身を包み。
住み慣れたはずの自分の部屋に。
無機質に横たわる祖母を見た時。
気がつくと。
私の目から涙が溢れていました。

もう何年になるでしょうか。
祖父が亡くなり。
あれほど元気だった祖母が。
気丈に振る舞う毎日の中。
日に日に弱々しくなっていく。
仏壇を見据え。
夜な夜な。
おじいちゃんを想い泣いていたおばぁちゃん。
祖父の死から1年ほど過ぎ。
後を追うようにこの世を去りました。

生前は。
明るく大らかな。
笑顔が絶えない。
そしてバカがつくほど孫思いのおばぁちゃん。
最初の記憶は、
自転車の後ろに乗っけられ。
田舎の空き地にやって来る。
朝市に連れて行ってもらったことでしょうか。
両親が共働きだったせいか。
大好きだったおばあちゃんにも。
思春期反抗期には酷いことを言った記憶が。
今は悲しくて仕方ありません。

四十半ばを迎え。
こんなことがよく思い出されるのは。
少し歳をとってしまったせいか。
自分が弱いのか。

走らせる車の窓からは。
畦道揺れる。
真っ赤な真っ赤な彼岸花
花言葉は。
悲しき思い出。
独り立ち。

あなたを見守ってくれている人は誰ですか。
その人は。
今あなたに何を語りかけているでしょうか。
この世とあの世が少し近づくこの時期に。
大好きだったあの人に。
恥じない生き方。
と言ったらしんどくなるので。
せめて元気な姿を見せてあげたいと思います。
ありがとう。
ありがとう。
合掌。

段取り八分

9月15日
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職場でよく耳にする言葉です。
事前にきちんと準備をしておけば。
仕事の8割方は完了したということ。

今日は。
10月になれば稽古を再開できることを信じ。
体育館の申請に行ってきました。
10月下旬には。
昇級審査会と市民秋季剣道大会が予定されているので。
10月の稽古予定と稽古の内容を。
初心者経験者組に分けて考えてみました。

先日走っていたら5キロあたりで。
右足のふくらはぎがピキッとなり痛めたので。
数日走っていなかったのですが。
今日は十分にストレッチと体操をして。
10キロほど走ってきました。

段取り八分。
稽古を再開するまでに。
具体的に手順をしっかり決め。
イメージする。
そうすれば稽古の質もスピードも大幅にアップするはず。

ちびっ子諸君。
稽古の準備はできていますか。
稽古の再開や。
審査会や大会の本番が。
待ち遠しく。
楽しみになるまでやっての準備万端。
既に勝負は始まってます。

それでは。
外は夕暮れ赤とんぼ。
少し涼しくなってきたので。
先生は素振りにいってきます。
いざ!

変わるもの変わらないもの

9月7日
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目の前には比叡山から比良山系が広がり。
眼下にはマザーレイク琵琶湖が豊かな水を湛えます。

だいぶ地元も走ったので。
今日は味変ならぬ走変で。
琵琶湖まで足を延ばしてみました。
ピエリ守山からマイアミ浜オートキャンプ場まで片道約5キロの往復。
朝の匂いが少し残る湖岸道。
気持ち良く走らせてもらいました。

地元もそうですが。
普段車で通り抜ける街並みも。
走ってみると発見がたくさんあります。
昨日は。
気になっていた田園地帯。
野山に囲まれた平地に。
黄金色の稲穂が揺れるゆるい坂道。
いいランニングコースだなぁと思っていたので走ってみると。
車と足では大違い。
ゆるいと思っていたはずの坂道も。
自分の足で地を踏むと。
その勾配に驚かされ。
やっとのことで登り切ることができました。

ふと思い出す。
いつもの稽古。
運動が苦手な子や。
理解力に乏しい子。
色んな個性がありますが。
私の基準で押し付けていなかっただろうかと。
大したことないと思っていることも。
子供達の体と頭では精一杯ではなかったかと。
坂道を登りながら考えていました。

今日のコースは琵琶湖沿い。
なだらかな道が続きます。
今日一番の発見は。
鮎家の郷が閉店していたこと。
そして跡地には。
めんたいパークがオープンするそうです。
終わりあれば始まりありですが。
私の今日のゴールは守山湯元水春です。
琵琶湖を望む露天風呂に。
心も体も癒されました。

緊急事態宣言も。
できた時間を有効に。
少しでも成長して。
また子供達と向き合いたいと思います。
大自然よ。
ありがとう。
鮎家の郷。
お疲れ様でした。
礼。

AMBITIOUS JAPAN!

8月28日
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リーダーこと城島茂氏から。
幻のタスキを受け取り。
11番目の走者となったのは。
何を隠そう私です。

今日も素振りをして。
音楽を聴きながらのランニング。
目標の5キロに到達したので自宅方向に。
その時。
ランダムに鳴っていたイヤホンから。
岡本真夜さんのTOMORROWの前奏が。

涙の数だけ強くなれるよ
アスファルトに咲く 花のように
見るものすべてに おびえないで
明日は来るよ 君のために

頭の中では。
徳さん(徳光和夫さん)が。
例の黄色いTシャツ姿で歌口上。
ならば。
私の目指すは。
みんなの待つ武道館。
進路を変更し。
気が付けば。
10キロを走破していました。

剣道の調子もイマイチでしたし。
猛暑の中では熱中症にも要注意でした。
この稽古できない期間を好機と捉え。
下半身の強化と。
素振りで基本を見直そうと思います。

このコロナだって。
ambitiousな気持ちと。
みんなの愛ある行動で地球の危機を救えるはず。
と何だかんだとこじつけての自己管理。
日々の鍛錬。
三日坊主にならぬよう。
明日からもトレーニング頑張ろっと。
愛は地球を救う!

ちびっ子諸君‼︎

8月27日
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本日の稽古。
本当ならば。
甲南B&G2階で午後6時開始ですぞ。

私は。
道場というものは。
自己の心と技を鍛え。
自分を磨く場所であるので。
常に開かれた場所でなくてはいけないと考えています。
それでも悔しいかな。
コロナウィルスを前に。
当県にも緊急事態宣言が出され。
稽古を中止せざるを得なくなりました。
子供達にはLINEを通じ。
せめて稽古日には。
素振りや自主トレをするようにと伝えさせていただきました。
と。
アゴを弾くだけなら誰でも出来るということで。

午後6時。
体操ストレッチ。
軽く竹刀を振った後。
久々のランニング。
夕暮れ時。
のんびり流れる田舎の空気。
山の稜線美しく。
贅沢なひと時を過ごしつつ。
自分の稽古を行わせていただきました。

剣道の言葉に。
平常心是道場と言う教えがあります。
これは。
本来道場で行う剣道の稽古も。
自分の心持ちひとつで。
どんな場所であっても修行となると解釈しています。
コロナ禍で体育館で稽古ができなくとも。
日常生活を律する。
ちびっ子なら。
返事挨拶お手伝い。
庭での素振りに筋トレも。
家での行い全てが剣道に通じるということ。
先生の元を離れ。
ここが己の真価が問われる時。
しっかり頑張って。
成長した姿でまたみんなに会えることを楽しみにしています。

明日の稽古予定は午前10時から。
と言いつつも。
先生は近江高校甲子園を応援してから自分の稽古をしようと思います。
近江ナイン。
唯心会ちびっ子諸君。
健闘を祈る!
激励。

人間形成の道

8月12日
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月末に予定されていた。
県下最大の大会。
子供達の目標であった大会の中止が決まりました。
まずは。
このコロナ禍で大会を計画していただいていたこと。
ギリギリまで開催を模索いただいたことに感謝の気持ちを伝えたいと思います。
ありがとうございました。

大会に向け頑張っていた子供達の気持ちや剣道が無駄にならぬよう。
次に向けてあげるのが私の仕事。
ありきたりではありますが。
子供達には目的と目標の話をさせていただきました。

そんな少し重い雰囲気をブチ破ってくれたのは。
こんばんわー
と入ってきた女子高生。
久方ぶりの登場。
ショートになっていたこともあり。
誰か分からず。
本物かどうか確認したら。
ホンモノでーす。
と明るく答えたので間違いなく彼女でした。

そんな彼女も小学生の頃。
続けられるか悩んだ時期もありました。
今も腰の痛みと戦いながら。
頑張る姿。
前向きな姿勢が励みになりました。


大会がなくなったのも。
次の目標に向け頑張るのも。
先輩の訪問も。
厳しい稽古も。
稽古後の笑顔も。
全て剣道。
苦楽を共に乗り越えて。
立派な剣士に。
立派な人になれるよう。
また一緒に頑張ろう。
来たるべに日に向けて。
友と共に。