ロード第一章
腹から声を出すように指導すると。
はいと言って一番大きな声を出していたのは。
子供達ではなく頑張るお父さんでした。
今日は中学生の娘さんの試合があるにも関わらず。
子供達とみっちり2時間稽古していかれました。
ちょうど一年前にとまではいかない昨年4月。
多くの団は新入団員を迎えられる頃。
そのお父さんは剣道を始められました。
謝らなくてはいけないのは。
最初は少人数の私たちを励ますために剣道を始めてくださったのかと思ってしまっていたことです。
それからそのお父さんは。
娘さんが稽古に来ていない日も。
夏の暑い日も。
冬の寒い日も。
仕事終わりの体に鞭を打ち。
来る日も来る日も稽古に来られました。
小学生に打ち込まれ。
中学生に打ち込まれ。
子供達に混じり稽古して。
子供達に混じり昇級審査も受審されました。
自分は小学生の頃から剣道をしているから。
たくさんの先生を知っています。
でも。
どんな先生より。
今はそのお父さんの姿に。
教えられることがたくさんあります。
一緒に剣道をすることができてよかった。
これからも唯心会をよろしくお願いします。
同士。