脱走劇

７月３１日

愛犬ゆず。
メスの柴犬で。
我が家に来て3年が経ちます。
家内が毛嫌いする私の無精髭を。
ペロペロと舐めてくれた功績を讃え。
我が家にやってきた由緒あるワンワンです。

その子が題名お察しの通り。
昨日玄関戸が開いていた一瞬の隙を突き。
忽然と姿を消しました。
ゆずがいなくなっているとの騒ぎ声に。
昼寝中の私も飛び起きて捜索開始。
家内と次女は。
たらほぐしソフトタイプを握りしめ。
お友達ワンワン宅を中心に絞り込みます。
私は万が一を恐れつつ車通りへ出ての大捜索。
間も無くして。
隣家の駐車場車越しに。
茶色い4本足がウロウロと。
その距離約10メートル。
ここで逃げられては最後。
努めて冷静に口笛で意識を向け名を呼びます。
来いとの声にテクテクと近づいてきてくれ捕獲成功。
抱き上げた温もりに安堵を得。
家内と娘を探しました。

無断外出をした彼女に。
どうして出て行ったんだいって聞くと。
大切なことを忘れて欲しくないからさと答えたので。
今日は彼女の気の赴くままに。
たっぷりと外散歩。
降り注ぐ太陽に蝉の声。
もうそこまで夏がやって来ていました。

新生活。
あなたはどこに向かわれますか。
一度歩みを緩め。
足跡を振り返り。
ゴールへの道のりを見つめ直してみるのも如何でしょうか。
一息。