晴れ
靴を買ってもらったので嬉しくて走っていると道に迷いました。
そこは山でした。
見たことない虫を見つけたり。
ワイルドさを演出するために山水で顔を洗ったりしました。
最悪の事態を考えスマホの音楽を切りバッテリーの消費を抑えました。
山を越えると看板があり そこには「にほんの里100選」と書かれていました。
おばあちゃんは縁側で日向ぼっこ。
おじいちゃんは野良仕事。
すれ違った車三台は全部軽トラでした。
君の名は 仁 テセウスの船 状態で流行りに乗りつつも家族の待つ我が家を目指しました。
山里はやはり山々に囲まれていてどっちに行くかが勝負だったので。
川を探し流れに沿って走りました。
何やかんやして家に辿り着きました。
そこは何一つ変わらない日常でした。
新しい靴が私にほんの少しのタイムスリップと非日常の世界へ連れて行ってくれました。
遠出できなかったり。
同じところを行ったり来たりの毎日ですが。
自分の足で進んでみたら。
案外近くにも冒険が転がっているのかもしれません。
ワクワク ドキドキ ホッとして あー楽しかった。
風標