唯心会の剣道日記

私たちは滋賀で活動する剣道の稽古会です。大人から子供まで共に剣を交えることで、心豊かな人間形成を目指し、日々の稽古に取り組んでいます。

修験道

4月30日

ちょっぴりナメてました。
外出自粛の中。
GWにどこも連れて行ってやれなくて。
ワンワンも子供達も退屈三昧なので。
かる〜い気持ちで近くの山に登ることにしたのです。

一応の装備を整えて。
家内もお弁当をこしらえてくれました。
家族5人に山岳救助犬ゆず号を引き連れ午前11時45分ハイキングのスタートです。
小川のせせらぎに森林の清々しさを満喫しつつ意気揚々もほどほどに。
次第に道は細くなり。
笹の生茂る急な坂道。
ゴロゴロと転がる岩道に山水が染み出してぬかるみが続きます。
山頂までの1キロが途方もなく遠く。
滑り落ちる山岳救助犬を救助しながら段差を乗り越え約2時間半。
ようやく山頂に辿り着きました。
家族ちょうどのテーブルとベンチに腰掛けて。
おにぎりが命を繋ぎます。
落ち着けばその絶景。
琵琶湖から比良山系まで望みながらもそこそこに。
下山を急がねば日が暮れます。
とは言うものの。
下りは思いの外順調で。
思い思いの笹舟や葉っぱで競争なんかしながら楽しく降りてくることができ。
心地よい疲れを伴っての約4時間の鍛錬でした。

剣道も山登りも。
頂上までの道は険しく厳しいものです。
その頂には特別な景色が広がりますが。
周りにはまだまだ高い山がそびえます。
それでいて気を抜けば一気に滑落する。
歩みを止めない限り向上はするけれど。
諦めたらそこで終わります。

日本には古来から山へ籠もり厳しい修行を行うことで。
悟りを得ることを目的とする山岳信仰というものがあります。
かる〜い気持ちで始まった登山でしたが。
大自然からまたひとつ教えてもらうのでした。
合掌。