花冷えⅡ
娘が拾ってきた。
折れてしまった桜の小枝。
小さな花瓶にいけ。
水をやり。
日向に置いたりと育てていると。
蕾から可愛い花びらが顔をのぞかせ始めました。
樹木の生命力とほんの少しの優しさで咲いた一輪の花。
そのまま道端に落ちたままであったなら。
咲くことのなかった一輪の花。
剣道に限らず。
数々の大会が中止され。
目標を見失いかけている子供達。
4年に一度の五つの輪も。
延期されることが決まりました。
そのまま道端に落ちたままであったなら。
咲くことのなかった一輪の花も。
ほんの少しの優しさと。
水と太陽の力を借りて。
見事に花を咲かすことができました。
だから今できることを精一杯。
大会や錬成会のないこの時期を。
どのように過ごすかで。
やがて咲く花も違ってくると思います。
心の持ち方一つで。
逆境を好機に変えることができる。
抜けないトンネルもなければ。
明けない夜も止まない雨もありません。
必ずやってくる明日に向けて。
一歩一歩。